ESD最終年会合が日本で開催

今年の11月、「国連持続可能な開発のための教育の10年」最終年会合が名古屋市と岡山市で開催されます。

早いものですね。もう10年がたつのですね。ESD(Education for Sustainable Development/持続可能な開発のための教育)は、地球上で人類の社会が、持続的に発展していくために乗り越えなければならないいろいろな課題を、その結びつきや関連性に着目しながら,総合的に学習していくプログラムです。ですからESDには貧困や人権、平和といった課題も含まれています。私は、広い意味で環境教育というとき、それはイコールESDですよ、と説明することにしています。

 

ESDには、理系や文系(場合によっては、体育会系?)などという細分化指向(思考)とは真逆の、総合系?指向(思考)の空間が広がっています。この、未体験の広大な空間を前にして,不安をおぼえ?、再び自分の経験の範囲に引きこもり、自己防衛に専念する方も多く見受けます。でも、自分の権威が持続することだけを考えたらESDにはなりません。社会を持続させるのが目的なんですから、それを学習することが大変なのは当たり前なのです。

「社会は自然と関係しながら総合的に動いている(佐々木進市)」のです。見知らぬ広野に足を踏み入ることをためらわないで下さい。あなたの名誉は守られます。ESDの専門家なんているはずはないのです。専門化したらESDではなくなってしまうのですから。だから、あなたは専門家ぶらなくてもいいんですよ。安心しましたか。

 佐々木進市