我が思い出の「ドロシー」

以前,私は千葉県我孫子市や沼南町(現在は合併して柏市)からの調査設計委託で、継続的に手賀沼周辺の公園づくりや土地利用計画づくりの仕事をしていたことがありました。

そのとき、手賀沼(場所は検索してみて下さい)は、水質汚染全国ワーストワンでした。湖面ではいつもヘドロ浚渫船が動き回り、その船に「ドロシー(ひらがなだったも知れません)」と名前が書いてありました。それで、私は,浚渫の話しになると、いつも「ドロシー」の活躍を思い出すのが習慣になってしまいました。

 

習慣はまだ健在とみえて、最近、といっても数日前ですが、また、「ドロシー」を思い出すことになりました。

それは、世界自然遺産のグレートバリアリーフ周辺海域に、港湾拡張工事で発生する浚渫土を投棄することを、オーストラリア政府が許可したというニュースをみたからです。整備されるアボットポイント港は、オーストラリア経済を支える重要な石炭輸出港だそうです。外国メディアのウェブサイトでは中国、インドへの石炭輸出港だと解説されていました。記事のなかには、政権交代があったので、この決定はあらかじめ予想がついていたというものもありました。

早速、その許可証を見てみました。http://www.gbrmpa.gov.au/__data/assets/pdf_file/0019/123166/G34897.1-signed.pdf

確かに,最大300万立方メートルのdredge spoil materialを指定場所に運ぶ許可がでていました。

たくさんの「ドロシー」たちの「活躍」がはじまりそうです。

 佐々木進市